さんごー日記。

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応用情報処理技術者試験の過去問題を解きながらメモ。20日目。

応用上処理技術者試験の過去問題を見ながらメモしていきます。

午後の選択問題、3問目と4問目の選択問題全部見ていきます。

 

 

 

業務の改善に関する問題

業務改善を進める勧める事になった架空の企業について説明があり、業務上の課題点の記述や業務改善の指標について答えさせる問題です。

 

記述式の問題の文字数が「15文字以内」などになっていて、業務改善という内容にしてはかなり完結に書かないといけなくなっている。

この文字数だとだいぶ「ふわっ」とした答えしか書けなくて、実際の業務では言葉が足りなさすぎな感じがして違和感がありました。

 

かなり粗い粒度で業務改善の対策等を書かないといけませんが、粗すぎても不正解になりそうで不安です。

試験としてはどのレベルで回答すれば正解として捉えられるのかが不透明すぎるので、かなりの地雷問題のように見受けられました。

本番ではまず手を出さない方が良いと思います。

 

例として、「投資対効果を減らすための対策を答えよ」という問題の解答例が「購入金額を減らす」とかになっています。

そんなもんあらゆる業務において出来る事ならやりたいわってな話であって、それをどうやるかというのが悩み所だと思うのですが…

 

 

また、問題文の中から言葉を拾って穴埋めをしたりするのですが、問題文の中で言葉の定義をしっかり行っていないので、出題者の意図を超能力で読み取らない限り確実には答える事ができません。

 例えば、「機器の貸し出し業務において不良品が発生した場合は返品される」といった1文がありますが、「返品」される場合が他にもあるのか無いのかは書かれていません。

というか普通に考えたら返品さえるケースなんて他にも考えられるでよう。発注ミスとか。

しかし回答では「返品」=「不良品」として扱われています。

 

こんな調子なので、この手の選択問題にはまず手を出さない事をおすすめしたい。

業務であれば不透明な部分は徹底的に確認をとってミスを減らすものですが、試験問題のこういういい加減なところがほんと嫌い…

 

データ分析処理の並列化に関する問題

架空のシステムの構成案に関して、課題点や稼働率を答えさせる問題です。

考え方は理解しているつもりなのですが、どうも自分は計算が絡むと関係する数字を見落とす事が多いようなので、ここは訓練が必要になりそうです。

状況を想像して慣れれば良いのかもしれません。

 

稼働率の計算やディスクの可用性向上に関する知識が不足していることが分かったので、おさらいしておきます。

 

稼働率の計算

稼働率の計算が出る度に悩んでしまうのは、おそらく稼働率というものに対する基本的な考え方が自分の中に根付いていないからなんだと思います。

というわけで根本的な概念から把握していくために、式を覚える前にいろいろな資料を読んでいこうと思います。

 

そもそも稼働率とは

そもそも「稼働率」というのは何なのかという所からいくと、ITシステムにおいては「全期間に対する、稼働している時間の割合」という事になります。

稼働率という言葉は様々な分野、業界で使われており、それぞれの業界で計算方法や意味が少しずつ変わってきます。

例えば「工場における稼働率」であれば、「人と機械の生産能力に対する生産数の割合」という事になります。

「ホテルの稼働率」の場合は「客室稼働率」や「定員稼働率」といった指標に分解されていきます。

さまざまな意味を持つ「稼働率」という言葉ですが、かなり抽象的に表現するのであれば「理想の生産性に対する現実の割合」といった感じでしょうか。よけい分かりにくいかな。

 

単体の機器の稼働率

話を戻してITシステムにおける稼働率には「単体の機器」について考える場合と、「複数の機器で構成されたシステム全体」で考える場合があります。

どちらも「稼働率」という一つの言葉で表現されている事が混乱する原因の一つかなと思います。

まずはこれら2つをきちんと分けて捉えておくと考えやすいかなと思います。

 

単一機器の稼働率の考え方として、MTBFとMTTRという指標を用いる方法があります。

「MTBF(mean time between failures)平均故障間隔」と「MTTR(mean time to repair)-平均修復期間」を合計した時間を1単位として、MTBFをこの合計時間で割った値を稼働率とします。

 

複数の機器で構成されるシステムの稼働率

複数の機器で構成されるシステムの場合、個々の機器の稼働率からシステム全体の稼働率を割り出す事になります。

 

ここがちょっとややこしくなるのかなと思います。

システムの稼働率の場合、大きく分けて2つの考え方があります。

一つの機器が故障すると全体が動かなくなる状態。これが「直列」の状態です。

一つの機器が故障しても他の機器でカバーできる。これが「並列」の状態です。

 

システム構成図等を見ると、複雑なネットワーク構成になっていてどこが直列でどこが並列なのか分かりずらいので、図の形と同時にこの「全体が動かなくなる部分」と「他の機器でカバーできる部分」を分ける考え方を理解しておくのが大事かと思います。

 

ITシステムでは全体の中に「直列の部分」と「並列の部分」が混ざり合った状態になっている事が多いので、まずこの2つに分けられる部分を探します。

そして、最後にシステム全体をこの2つのグループ同士の関係が「直列」なのか「並列」なのかという事を見極めて計算していきます。

 

「直列」と「並列」のそれぞれの計算方法については以前調べたので以下を参考。

応用情報処理技術者試験の過去問題を解きながらメモ。6日目。

並列構成の稼働率が少し覚えにくい。考え方を理解していても式自体を忘れてしまうので、何度も問題を解いて慣れると良いかと思います。

 

 

ディスクコントローラ

その名の通り、ハードディスクを制御する装置のことらしい。

このディスクコントローラというものは冗長化する事が可能で、これにより機器の可用性を上げることが出来る。

商用のハードディスクでは、ディスクコントローラだけでなく冷却システムや電源等も二重化する事で障害への対策をとっています。

 

RAID

ハードディスクのRAIDというとなんとなく聞いたことはあるけどきちんと理解できておりません。

これはIT業界で飯を食ってきたエンジニアとしてはわりとヤバイ感じがします。

ずっとアプリケーション側をやってたのでハードウェアの知識は業務上必要としなかったとはいえ…

次の仕事を探す前におさらいしておきます。

 

まず「RAID」というのはざっくり言うと「複数のストレージを一つのストレージかのように扱う技術」の事となります。

「Redundant Arrays of Inexpensive Disks」または「Redundant Arrays of Independent Disks」の頭文字を取ったもので、日本語にすると「安価なディスクの冗長配列」または「独立したディスクの冗長配列」となります。

この時点で2パターンあるのやめて頂きたいですね。

「安価なディスク」となっているのは、効果なディスクを一つ用意するより、小さいディスクを複数並べたほうが可用性が上がるという事からでしょうか。

 

RAIDには数字で0~6までのレベルに分けられていて、それぞれに役割が定義されています。

概要把握のためにざっくりまとめます。

  • RAID0(ストライピング) … 複数のディスクにデータの読み書きを分散する。ストライピングと呼ばれる。冗長性が無いためRAIDではないともされる。0が付けられているゆえんである。
  • RAID1(ミラーリング) … 複数のディスクに同じ内容を記録する。ミラーリングと呼ぶ。 並列構成にした状態。
  • RAID2(ハミング符号による誤り訂正) … 複数のドライブを使って誤り訂正を行う事で信頼性を向上させる。普通はそこまでする必要が無いので使われる事はほとんど無いらしい。
  • RAID3(専用パリティドライブによる誤り訂正) … 1台を誤り訂正に使う事で信頼性を向上させる。コンピューターで使われる事は現在ほとんど無いらしい。
  • RAID4(ブロック単位での専用パリティドライブ)… RAID3を拡張して、誤り訂正をブロック単位に拡張した方式。パリティドライブにアクセスが集中して故障しやすくなるという欠点がある。欠点をRAID5によって解消したので現在は消滅している。
  • RAID5(ブロック単位でのパリティ分散) … ブロック単位でのパリティを複数のディスクに分散した状態。構成する一つのディスクが故障してもデータを復元する事ができる。
  • RAID6(ブロック単位、複数パリティ分散記録) … 冗長データを2種類作成し、複数ディスクに分散して記録した状態。構成する二つのディスクが故障してもデータを復元できる。

 

RAIDの組み合わせによって名前が付けられている物もある。

  • RAID01(0+1) … RAID0とRAID1を組み合わせたものをRAID01またはRAID10と呼ぶ。RAID0とRAID1のどちらを下層で行うかで呼び方が変わる。ストライピングされた領域をミラーリングする場合はRAID01と呼ぶ。
  • RAID10(1+0)… RAID01の逆。ミラーリングされた領域をストライピングする。
  • その他 …さらにRAID50、RAID05、RAID51…など複数のRAIDの概念を組み合わせ信頼性を向上させることができる。RAID66が最強らしい。

 

0~6を見てみると、まず0と1は単純な構成で、他のRAIDの概念と組み合わせ使われる事が多い。

更にRAID2~6は数字の順に進化していったような形で、RAID6が今のところそれ以前のRAIDの欠点を克服した状態にある。といた感じかな。

 

今日はいったんここまでにします。

今まで自分の中であやふやだったRAIDの概念を確認できたのは良かったかな。

勉強になりました。

直接仕事で使うことはあまり無いかもしれませんが、インフラ周りの人と少し会話がしやすくなったかなーと思います。

 

それではまたよろしくお願いいたします。

 

 

 

平成29年度のに対応した過去問題集はこちら。

応用情報処理技術者試験は、その時その時のトレンドを取り入れた問題が出題されます。最新の情報をチェックしておくと良いでしょう。 

平成29年度【春期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)

平成29年度【春期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)